技術士(情報工学)の第一次試験申し込み

今週は春期の高度情報処理技術者試験の合格発表がありました。今回は情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)・旧情報セキュリティスペシャリストを受けましたが無事合格しました。資格の名称に不満はあるものの、高度情報処理技術者試験ははじめて合格できたので素直に喜ばしいことに思っています。情報処理試験の対策などはまた別の記事に起こすとして、今回は技術士試験のことを書きます。

技術士

IT関係の技術者にはあまり馴染みのない資格ではないかと思います。先述の情報処理技術者試験経済産業省が行う国家試験に対して、技術士文部科学省が認定する国家資格になります。情報処理技術者試験は試験内容が情報処理に特化しているといえますが、技術士は情報処理(技術士では情報工学部門にあたります)以外にも建築や機械、電子、環境、原子力など21の技術部門が設けられており「技術」に関して網羅された資格といえると思います。今回は技術士情報工学部門(以下、技術士情報工学)といいます)の試験申し込みについて述べます。

試験について

大きく第一次、第二次があります。第一次試験に合格すると、第二次試験に進むことができますが、第二次試験を受けるためには第一次合格から一定期間必要だったり、実務経験が必要だったりします。第一次試験については申し込み条件は特にないようです。今回は第一次試験について述べます。

申し込みの流れ

基本的には以下を読むと分かります。

www.engineer.or.jp

概ね以下のような流れになります。

  1. 申込書のダウンロード(PDF)
  2. 申込書を入力(PDFに直接書き込みます)
  3. 申込書を印刷(PDF内のボタンから印刷します)
  4. 受験料を振り込み
  5. 申込書に振り込み明細の原本、証明写真を貼付
  6. 申込書を郵送

申込書の入力

気をつけないといけないのはこのPDFを入力した状態のまま保存できないこと。 途中まで入力して続きはまた今度と思って別名保存しても入力した情報は残りません。 印刷でPDFにできるソフトで別のPDFにしようとしてもエラーが起こったりとこの申込書のPDFはなかなか手ごわいです。 家にプリンタがない人とかネットプリントを使っている人にはちょっとなんらか工夫が必要かもしれません。 「Microsoft XPS Document Printer」にてxpsファイルにした後、さらにそれを印刷してPDFとして保存してなんとか乗り切れました。

試験対策

基本的には情報処理技術者試験の午前と似たような問題が出題されます。 対策も過去問を中心にやれば合格はそんなに難しくないように思われます。 このあたりは受験後にまたまとめたほうがよさそうかな。

まとめ

受験料が11,000円、第二次でさらに14,000円とあまりかわいくない金額設定であるとか、申し込みがWebでできないとか、入金も振込みだけとか、申込期間が非常に短いだとか、年1回しかないとか、いろいろ言いたいことはたくさんあるのですが、技術士は科学技術分野での最高位の国家資格であり取得者は「高度な技術力を持った技術者」であることが認定されます。特に建設部門、総合技術管理部門の社会的評価は高いようですね。情報工学部門については現在は受験者も少なく今後に期待されるといったところでしょうか。二次試験の記述と論文は高度情報処理技術者試験とも通じ、最後の口頭試験は昇進面接のようなもの?と普段の業務ではあまりない機会を与えてくれます。そこまでいけることを祈りつつ申込書を送付したいと思います。